待望の5G対応iPhoneであるiPhone12シリーズが発表されましたね!
2020年10月23日にはiPhone12、iPhone12Proが、11月13日にはiPhone12miniと iPhone12Pro Maxが発売されます。
それと共にiPhone版magsafeという新機能も発表されました。
iPhone版magsafeとは、iPhoneの背面に内蔵された磁石を指します。
元々magsafeとはApple社のノートパソコン、MacBookやMacBook pro、MacBook Airなどの本体とACアダプタをつなぐコネクタの名称でした。
それ自体も磁石を使って接続するアイテムではありますが、今回発表されたmagsafeは既存のものとは全く違う用途のものです。
このmagsafeの存在により、ワイヤレス充電や専用のケースなどアクセサリを使用することができるようになっています。
現在のmagsafeの2大活用方法である、ワイヤレス充電とアクセサリのそれぞれからmagsafeの機能の良いところと悪いところを見ていきます。
購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
○ワイヤレス充電
まずはワイヤレス充電について見てみましょう。
ワイヤレス充電とは、スマートフォンと配線を接続せずにワイヤレス充電器に置くだけで充電ができる機能を指します。
世界で最も普及している方式がQi規格でのワイヤレス充電で、iPhoneや AndroidでもQi規格に対応している機種は既に発売されています。
iPhoneだとiPhone8以降のモデルは全て、Qiワイヤレス充電ができるようになっています。
そういった対応可能なスマートフォンには、受電用のコイルがあらかじめ内蔵されています。それにQiワイヤレス充電器に内蔵された送電用のコイルが作用して、充電されるという仕組みとなっています。
そして、magsafeはQiと並ぶ新たな規格ということです。
規格が違うため、今まで使っていたQiワイヤレス充電器ではmagsafeワイヤレス充電は行えません。
従来のQi規格とmagsafeの違い
では、従来のQi規格とmagsafeでは何が違うのでしょうか?
一番の違いは、充電の速さです。
iPhone12でQiワイヤレス充電器に接続する場合、最大7.5Wまでの電力になることに対し、magsafeでは最大15Wの電力で充電が可能となっています。
なんとmagsafeはQiの倍のスピードで充電が出来てしまうんですね!
今までワイヤレス充電器はLightningケーブルと比べ、充電スピードがかなり遅いことがネックとされていました。その点をmagsafeは見事克服したと言えます。
ただ、やはり従来よりも早くなったとは言え、iPhone12でもLightningケーブル充電が一番速いことには違いはないようです。
形状の違いは?
続いて、充電器の形状を比べてみましょう。
Qiワイヤレス充電器は発売されてから時間が経っていることもあり、様々な形状のものが売り出されています。
水平に置く平置き型、立てて置くスタンド型、左右からホールドするマウント型、電源を必要としないモバイルバッテリー型が主な形状です。
持ち運び用から車載用まで幅広く選ぶことが出来ます。
それに対して、magsafe充電器は現状Apple社より1種類のみ発売されています。
iPhone12でのmagsafe充電器の使い方は、背面に内蔵されたmagsafeとmagsafe充電器を近付けるだけです。
磁石であるmagsafeが充電器とぴったりくっつき、充電が開始されます。
これの良いところは、Qiワイヤレス充電器ではスマホのバイブ機能や衝撃によって、すぐに位置がズレて充電出来なくなっていたデメリットが解消されたことです。
また、Qiワイヤレス充電器はいずれの形状でも充電器の上にスマートフォンを置くことが前提となり、充電しながらの作業がし辛いことがデメリットでした。しかしmagsafe充電器は磁石でくっついているので、充電しながらiPhoneを手に持って作業も可能です。
磁石の存在で、ワイヤレス充電の自由度がグッと上がりました。
残念ながら、そんな磁石特有のデメリットもあります。
magsafe充電器の周りには金属類を置かないこと。
そして、クレジットカードやICカードなど磁気を使用するものをケースに入れている場合やスマホリング付きケースは、外してから充電することが必要になります。
毎回クレジットカード類を抜いてから充電するのは、手間に感じる人も多いでしょう。
リングやカードのついていないシンプルなケースであれば外さずに充電できるようです。しかし、レザーケースなど柔らかい素材の場合は、充電器をつける部分に丸く痕が残ることもあるので、合わせて要注意です。
コスト面
最後はコスト面を紹介します。
iPhone12本体にはmagsafe充電器は付属していません。
magsafe充電パッドはお値段4.500円+税です。
さらに、magsafeを最大15Wで充電するためには、20W USB-C電源アダプタを使用する必要があります。
これも充電パッドには付属せず、別売り価格2.000円+税となります。
magsafeを完全活用して充電するには、合計6.500円+税が掛かることになります。
充電器のみの値段と考えるとかなり高い買い物です。
しかし、magsafe充電は充電ケーブルを抜き差しする必要がなく、そのおかげでケーブル断線などの理由で買い換えの手間もコストも無くなります。
長い目で見ると、6.500円はそこまで高い出費ではないかもしれません。
○アクセサリ
続いて、magsafe対応としてAppleから発表されているアクセサリについて見てみましょう。
現在、magsafe対応アクセサリは、シリコンケース、クリアケース、レザーウォレットの三種類が発表されています。
発売日はiPhone12と同日となっています。
シリコンケースはブラックやレッドなどの8色展開で5.500円+税
クリアケースは1種類で、価格は同じく5.500円+税
そして、クレジットカードなどを入れるレザーケースである、レザーウォレットは4色展開で6.800円+税です。
専用に作られているだけあって、少しお値段が張りますね。
これらのmagsafe対応アクセサリは、すべて中にマグネットが入っていることが最大の特徴です。
iPhone内のmagsafeと反応して、ぴったりアクセサリがくっつくようになっています。
磁石でついているので、地面に落とした弾みにケースが取れてiPhoneが傷ついてしまった!なんてことが防止できるんです。
magsafe充電器とも反応するため、ケースを被せた状態でも近付けるだけでピタッと充電器がくっ付きます。
iPhone12はボディの縁が鋭利に出来ているので、手を切ってしまうなんてことも度々発生しているようです。そんな危険から身を守るためにもシリコンケースやクリアケースは役に立ちますね。
さらに、レザーウォレットは単体でもiPhone12にくっつきますが、magsafe対応ケース越しでもくっつくように設計されています。
レザーウォレットは充電時は取り外す必要がありますが、マグネットなので付け外しも楽に行うことができます。
そういった点もmagsafe対応アイテムならではのポイントですね。
アクセサリを使用する上での注意点
これらのアクセサリは、マグネットが入っているからこその注意点もあります。
それは、アクセサリの手入れをする際に洗剤やクリーナーを使用してはいけないことです。
レザーやシリコンは特に定期的に手入れをしたい素材ですが、柔らかい布を湿らせて拭き取る程度にしておくと良いかと思います。
内蔵されているマグネット部分は、特に注意して取り扱ってくださいね。
以上、magsafeについての主な機能、ワイヤレス充電とアクセサリについて紹介しました。
magsafeまとめ
magsafeについての所感をまとめてみると、
●magsafeワイヤレス充電のメリット
①とにかく早く充電できる
②充電中にズレることなく、ながらスマホが出来る
③Lightningケーブルよりも耐久性が高い
●対するデメリット
①Lightningケーブルよりは充電が遅い
②専用のパッドとアダプタを購入する必要がある
③充電時にクレジットカードやケースを取ったり、充電器の周辺環境を整える必要がある
●magsafe対応アクセサリのメリット
①磁石でつくので、取り付けやすく衝撃でも外れにくい
②magsafe対応アクセサリ同士やmagsafe対応充電器
を併用できる
●対するデメリット
①クリアケースでも5.500円と高コスト
②手入れに注意が必要
と、こんな感じでした。
発売されたばかりのiPhone12シリーズの新機能であるmagsafeはいかがでしたか?
購入に値する機能でしたでしょうか?
まだまだ活用方法がありそうなmagsafe、今後のさらなる活躍が楽しみな機能です!